反抗期や受験でもう大変!心が揺れる思春期の我が子との関わり方のコツ

学習支援塾ビーンズ
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三鷹市教育委員会・三鷹市公立学校PTA連合会合同研修会での講演内容を元にしたシリーズ記事の第4回目(全5回)をお届けします。

「うちの子、最近なんだか不安定で…」

「反抗期がひどくて、どう接したらいいかわからない…」

「受験が近づいてきて、ピリピリしているのか、些細なことで感情的に…」

思春期のお子さまをお持ちの保護者さまであれば、このような悩みを抱えることは
決して珍しくありません。

普段は穏やかに過ごしているように見えても、10代の子どもたちの心は日々揺れ動いています。

学習支援塾ビーンズの塾長である私も、日頃から多くの子どもたちと関わる中で、そのように感じています。

不登校の子どもも、そうでない子どもも、それぞれが抱える葛藤や感情の波に翻弄されているように見えます。

今回は、そんな激動の時期を迎えている子どもとの関わり方について、具体的なテクニックを交えながらお話していきたいと思います。

目次

10代の感情はジェットコースター!日々ドラマが起きるのが「当たり前」

まず大前提として、10代との関わりっていうのは、もう毎日がドラマです!

私も普段プロとして関わっていて、(不登校だからとかそうじゃないとか関係なく)みんなすごいドラマが毎日起きてます。

理由もなく塞ぎ込んだり、些細なことで激しく反発したり。

時には保護者さまにとって聞きたくない言葉をぶつけてきたりもします。

そんな思春期のお子さまの言動に、戸惑いや心配を感じている保護者さまも多いのではないでしょうか。

親として一番聞きたくない言葉や、激しい反抗にどう向き合うか

当然、危機的な状況も増えます

保護者さまとしては心配になってしまう危機的状況も多いですよね。

例えば、普段ずっと楽しく学校に行っていたはずなのに、突然不登校になるとか…。

「今日はもう学校に行かない」

と言われて、ドキっとして。

「どうしたの?」と聞いても、理由は言わずにシュンとしてるだけ。

「な、何があったのかしら」


って、保護者さまとしては心臓バクバクになっちゃいますよね。

あとは、ギクッとする言葉を投げかけてくる。

「何で僕なんか産んだんだ!」

これ、保護者さまとして一番聞きたくない言葉ですよね…。

あと、ありがちなのは、過去にされた嫌なことを思い出して、 「あの時、小学校何年生の時に、お母さんお父さんがこれをされたのが嫌だった!」 と言いながら、ブンってコップを投げてくる。

これも本当によくあるんです。

受験期が近づくと、今まで順調に勉強してきた子どもでさえ、急に「もう何もしたくない」と言い出すこともあるあるです。

高校生の男の子が、いきなり「もう僕はこのままホームレスになって餓死するんだ!」と言うんですよ。

でも、これらって子どもたちの本音の一部ではありますが、言葉以上にもっと深い意味があるんです

思春期の長澤(塾長エピソード

私も思春期のころは上記のようなセリフをバンバン親へ向かって言ってました(苦笑)。

今思えば、
些細なことで感情が爆発していましたね。

お皿は割るし、壁は殴る…!今でも僕の実家の壁は穴が開いたり、へこんだりしてますね。

あ、どんなに皿を割っても、伊万里焼だけは割りませんでした。

私、美しいモノが好きですから(笑)。

で、代わりに隣の安物の皿を割るんですねぇ。よくない。

学習支援塾ビーンズ

受験直前のパニックも「20代、30代をスムーズに過ごすための通過点」

あと、よくあるお話で、
受験期の終わりの時期。

もう受験の1週間前まできて、今まですごく順調に受験対策できたのに、もう授業に出たくないとか言い出して…。

受験直前のパニック

学校から帰ってきていきなり泣き出すんです…!

玄関で「うわーーー!」と。

で、そのままお布団をかぶるみたいな。


プロの私たちでももちろん焦るんですけど、
保護者さまはもっとドキドキ
されちゃいますよね。

もう保護者さまからしたら、

「いやいや、受験直前期なんだけど・・・!」
「なんとか持ち直して〜!!」

と生きた心地がしないんじゃないでしょうか。

ただ、もうこれ本当によくあることなので、いつ起きても当たり前と理解してもらえたらと思います。

お母さんとお父さんと何事もなく波風立てずに10代を過ごしました!ってなると、

それはそれで、20代に何かありそうな…そんな予感がしてしまいます。
(もちろんそのまま何事もない人もいますが。)

とにかく、私たちがお伝えしたいのは、

対応方法を学ぶことが大切です
  • 「10代いろいろ起こると思うんですけど、このタイミングで荒れてもらった方が20代、30代スムーズになると考えませんか」
  • 「こういうことが当たり前に起きるとして、その時の対応方法を一緒に学んでいきませんか」

ということです。

保護者さまには「母なる大地」であってほしい

こういう感情的になる経験というのは、もしかしたら保護者さまも10代20代の頃経験されたかもしれません。

なぜ10代の子どもたちは保護者さまの目の前で荒れるんでしょうか

それは安心したいからです

親の前では荒れるけど、外ではシャキッとして、家ではうわーってなるっていう、よくあります。

安心したいから、保護者さまの前だけで荒れるんですね。

これ要は、ブレずに愛してくれる存在を見たいからっていうことだと思うんです。

もちろん、例外もたくさんあります。

ブレる=焦りや恐怖で困惑したり、感情的になること」だと思ってください。

保護者さまだって聖人君子ではないですから、ブレまくるときもあると思うんです。

でもこれが難しいところなんですれど、「親はブレずにそこにあって、ブレずに愛してくれる存在でいてほしい」というのが子どもたちの深層心理というのも否定できないんです。

何度もお伝えしたいと思いますが、親だって、大人だってブレます。

そのときはしょうがないんです!

しかし、子どもたちがなぜ上のように思うかというと、親が全ての土台であって、心のベース基地でもあり、大げさな表現でいうと、母なる大地みたいな感じなんですよね。

つまり、もうとにかくブレずに私を守ってくれる存在。

お母さまのお腹の中に居たときは物理的にもそうですし、それがやっぱり深層の気持ちとして子どもたちは今もあるんです。

30直前で経済的に自立している
私だって思うんです。

親にはどっしり構えてほしいなって。

恥ずかしいですが、仕方のない感情なんです。

お伝えしづらいことですが、親のブレがそのまま子どもの感情のブレに繋がっちゃうっていうこともあるんです。

それがきっかけで子どもの感情がブレるとまた親がブレ出すっていう悪循環がぐるぐる回りだすみたいなことに・・・。

親がブレる(動揺していたり、焦ったり、うわーってなっている)のを見ちゃうというのは、子どもたちにとって、家の柱がぐらついて心配になって寝れないみたいなイメージになるんです。

それで、(本当なら絶対したらダメなんですけど)

この柱大丈夫かなって思って、たまに柱をこうやって揺らしてみるんですよ・・・!

そうするとさらにグラングランになって、さらにこの心配な状況が悪化するみたいなことがよくあるんです。

一部、もっとよくないパターンで、

ぶれない親であるかどうかを確かめるために、親の動揺をあえて誘おうとすることもあります。

私もその1人でした。

実は結構な教育ママだった母に向かって、「僕は将来ひもになって一生働かずに食べていければいいから」とかわざと言ったことがあります。

全然本心じゃないですけど、完全にただ親に同意を誘ってるんですね・・・!

これまでのビーンズの生徒たちを見てみても、

例えば、「お父さんお母さんだっていつまでも、あなたは守ってはいられないんだから、お父さんお母さんが死んだ後どうするの」って聞いたら、「え、死ぬ。」って返ってくるみたいな。

これ、全然本心じゃないですよ。でもそれ言っちゃうんですよね

で、ここで保護者さまがガンガン反論しちゃったりするわけですね。

「いやそんなことできるわけないじゃない」とか。「こうでこうで」とか。

いろいろ反論しちゃうと、さらに面倒くさいことになるんです・・・!

子どもが意固地になっちゃうんですよ。

一回作ったキャラ設定ですよね。

10代なのでプライドもありますし、設定を後になって否定するのがすごい恥ずかしいし、その設定を親から否定されようとされるほど固くなり守ろうとするみたいなことはあります。(全然本心じゃないのに・・・笑)

なので、こういう場合は、本当にあんまり反論しない方がいいですね。

意固地になっちゃって、面倒くさいことになるだけなんです。

とはいえ、保護者さまもブレやすい社会であるのも事実です。

そこはどんなにお強い方々であっても、やっぱりお仕事もされて、家のこともたくさんやらないといけないですし、

暗いニュースもたくさんありますし、親としてやっぱり心配になっちゃう社会情勢であるのはもうしょうがない事実かなと思います。

お伝えしたいのは、親なんだからブレないでくださいっていうことではなくて、
ブレる前提でとは言っても

ブレないようにできる範囲で見せる、取り繕っていくというところが大事ということです。

子どもが「自立」へと向かうための全ステップ

子どもたちとビーンズとの信頼関係構築を経て、成長する姿について紹介しています。

状況を打破するテクニック1:どっしり沈黙からのゆっくり行動

クライシスに直面したときに、子どもに親がブレていないように見せるテクニック

それはどっしり沈黙からのゆっくり行動です。

不登校、泣きじゃくり、受験期の落ち込み。

あらゆるクライシスに共通して、まずはこれを意識してみてください。

どっしり沈黙からのゆっくり行動

これだけで70点取れたようなものです。

合格最低点50点だとした場合、プラス20点でいけるので。

これだけやって下さいということですね。

残りの30点分の対応に関しては、細かいテクニックや考え方をまた別の記事でご説明できればと思います。

とにかく70点取りにいきましょう。

例えば……

10代の子どもが荒れたり泣きじゃくったりしているとどうなりますか?

パッと見シュっとしているような高校生や大学生の男の子でもガンガン泣きます。

大学生の就職活動をサポートしている時も
「だから僕はダメなんだー!」と、いきなり叫び出します。

こういう状況に直面すると、プロである僕らも動揺します。

「これはやばい!」「大丈夫かな!?」

心臓はバクバクです。

そして、受験も就活も、全部ダメになっちゃって、私との信頼関係も、完全に終わったんじゃないかな・・・と本当に不安に思うんです。

で、そうなればなるほど、目の前のまずい状況をなんとかしようと思って、やっぱり即反応してしまうんですよね。

ありがちなのは、「僕は死にたい」うわーって泣いているとしたとして、

「いや、そんなことない、云々かんぬんだよ」とか言って反応しようとしたり・・・あたふたしたり・・・パニックになったり。

子どもが家で皿を割ったりとか、壁殴ったりという状況になると、お母さまお父さまも動揺して「もう今すぐにやめなさい!」となってしまいますよね。

これ、即反応するとどうなるかというと、

さらにカオスになるんです!!

もちろん目の前のこの状況を今すぐ、すぐになんとかしないといけないとお父さまお母さまが思っているからの反応なんですけど、大体カオスが加速します。

ここで話が戻りますが、親のブレが子どもの感情のブレに繋がります。

お父さんお母さんには動揺してほしくないのに、動揺しているから、さらに動揺させたろう!みたいな。

大切なスタンス

まずいことが起きてもすぐ解決しようとしないことです。


すぐに解決に向けて動いたほうがいい!!・・・わかります。

でも、本当に
すぐ解決しようとしなくていいんです。

理由はいくつかありますが、
そのうちの一つとして、

我が子との関わりはみんな素人だからです。

将来私も親になります(現在妻が妊娠中)。

私を含め教育のプロだとしても、自分の子どもとの関係が全然違うと思うんです。

どんな親も素人です

これは何事もそうですけど、素人が焦ると事態大体悪化します

自分が素人だということを明るく認めていただいて、ここは余計に動かないっていうことですね。

先ほどもお伝えしたとおり、子どもの深層ニーズっていうのは、「ブレない親でいてほしい」なので、どっしり構えた時点で大失敗絶対ないんです。

どっしり構えてもずっと荒れ続けてるかもしれないですけど、

荒れながら頭の片隅で、

「お父さんとお母さん意外と全然どっしり構えてるな。安心。」

と思うんですよ。

【解決策2】親子喧嘩を未然に防ぐ「10分間の静観」と「大仏の心持ち」の具体的なやり方は? 

10分間くらい静観してたら、子どもはたいてい落ち着きます。

受験期になると、
男の子も女の子も高校生でも大学生でも3人に1人くらいはみんな泣くんですよ

シクシクとかじゃなくて、ブワーってエネルギーを発散させる感じです。

こちらも完全に無表情で深刻そうな雰囲気です・・・。

そうすると、いろいろ自分語りが始まっていくんです。

最初は受験がしんどいって話だったはずなのに、なぜか幼少期に僕はこんなしんどいことがあって・・・こういうコンプレックスがあって・・・と自分史を辿ることが多いです。

そうしてしばらくすると、人間ってずっと大泣きしていると疲れるんですよね

そして、勝手に黙ります

その静かになったところで、さらに3秒待って、よしじゃあどうする?と。

そしたら、そこはパッと冷静に戻って、すみませんありがとうございました。

じゃあ次これこれやりたいんですけど・・・みたいな感じになります。

つまり、何をお伝えしたいかというと、

必ずどこかでかなり落ち着くのでそれまではあえて触らないようにする ということも全然あり!

ということです。

目の前のクライシスを一旦まず静観してみるのが、意外と好手だったりします。

すぐに、ああああ!とか、目の前でお皿をわられてきゃーーー!というのはやめて、あー・・・ちょっともったいないな・・・くらいの対応で(笑)

なんなら、今のうちにお皿は全部100均にしていただいて(笑)

下手に止めない方がいいかなと思います。

お父さまへのアドバイス
  • お父さまの方も、例えば、高い椅子が壊されていたとしても、まあ5秒くらい静観してもいいかなと。
  • 椅子よりも子どもの人生の方が大切じゃないですか。
  • で、5秒見て、スッと立って、ゆっくり近づいていって、ガシッですね。
  • やめろー!とかではなくて、落ち着け。落ち着け。っていう感じがいいと思います。
お母さまへのアドバイス
  • 特にお母さまが、男の子を止めない方がいいかなと思います。

先ほどもお伝えしたとおり、物壊す系だけじゃなくて、言葉も同じです。

子どもってたまにギクッとなる発言したりしますけど、そこで慌てて反論しないことも大切です。

そっか、そっかと、とりあえず受け止めるだけでOK。

ゆっくりどっしり言葉をかけていく。早口にならない。

人って興奮したり焦ると早口になりやすいので、本当にゆっくり・・・。

ここで、子どもは安心してくれます

内容は気にしない!この時点ですでに70点取っているので。

どっしり構えましょう

奈良の大仏様を想像してみてください。


あのくらいドーンと構えてみましょう。

頭の中で「大仏様、大仏様…」と唱えながら、目の前のクライシスに対応していただければと思います。

学習支援塾ビーンズ)

とはいえ、私たちは人間ですので、本当にできる範囲でOKです!

人間が大仏様になるのは
どだい無理なことですからね。

保護者さまの「できる範囲」で、どっしり構えていきましょう。

子どもが「自立」へと向かうための全ステップ

「4階構造」の詳しい解説や教育方針の全体像、一段ずつ階段を上っていくことの大切さをより深く知りたい方はこちらをご覧ください。

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この記事を書いた人

長澤 啓のアバター 長澤 啓 ワカサポ編集長/悩める20代社員育成の専門家

長澤 啓(Nagasawa Kei)|Z世代・不登校支援の専門家
東京大学経済学部卒。一児の父。大学生時代からの現場経験を元に、不登校や勉強嫌いに悩む10代のサポート手法「ビーンズメソッド」を体系化。自身も親との衝突に悩んだ原体験から、保護者支援にも注力している。現在は全国の教育委員会や上場企業にて、若手育成や教育をテーマにした講演・研修に多数登壇。現場主義の視点から、次世代の「生きる力」を育むヒントを発信中。

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