【保護者さまからの質問に回答】不登校、反抗期、子どもの成績…悩みに寄り添う専門家のアドバイス

学習支援塾ビーンズ
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三鷹市教育委員会・三鷹市公立学校PTA連合会合同研修会での講演内容を元にしたシリーズ記事の第5回目(全5回)をお届けします。

今回は、会場にいらっしゃる保護者さまからの質問に学習支援塾ビーンズ代表の塚﨑がお答えしていく様子をお伝えしていきます。 

思春期のお子さまとの関わり方、不登校への不安、成績との向き合い方…など、多くの保護者さまが抱える悩みについて、具体的なアドバイスをお届けします。

目次

Q1:子どもが早寝早起きをせず夜更かしをして困っています。親はどう対応すればいいですか?

A1:
思春期以降のお子さまの生活習慣に対して、保護者さまがアドバイスして効果的なことは実はほぼありません

まずは期待値を少し下げ、塾の先生など信頼できる外部の大人から正論を伝えてもらうのが効果的です

保護者さま以外の「信頼できる外の大人」から正論を伝えてもらう 

できることとしては、お子さまの自助的な努力にはあまり期待せずに、そうなってくれたらいいなくらいに期待値を少し下げていただきたいです。

あとは、外にいる大人から正論を伝えてもらうことですね。

保護者さまとしっかりとコンタクトが取れて、かつお子さまが信頼している大人から伝えていただく。

塾の先生や部活の監督さん、近所のお兄ちゃんお姉ちゃんなど・・・。

思春期を越えたら、保護者さまからの正論は聞かなくなるので、そういうふうにするといいかなと思っています。

昼間に簡単な外出を促し、ハードルを下げて体を疲れさせる 

あと、寝つけないときに本を読むとかではなくてだいたいスマホで動画やら映画やらを見て、より寝付けなくなると・・・。

大事なのは昼間に体を疲れさせることなんですけど、運動させるってなかなか難しいお子さまもいると思います。

ここはまたハードルを下げて、簡単な、

「ちょっと遠くに買い物に行こうか」

みたいのでいいと思います。

スマートフォンは「人生のパートナー」

ルールは時間をかけて民主的に作る。

あと、夜の時間になって何時以降はスマートフォンを使わないということを約束するのもいいと思います。

ただし、現時点で思春期のお子さまにとってスマートフォンは生活の一部であり、人生のパートナーのような存在です。

それをいきなり取り上げるような強硬な手段はやめていただけたらと思います。

やるのであれば、スマートフォンを渡す前に、お子さまとしっかりと時間をかけて話し合い、
スマートフォンを運用する際のルールを民主的に作り上げることです。

その際、ルールを守れなかった場合の対処法についても明確にしておき、
かつ「約束守れなかった時はこうするよ」っていう内容を
こちらが確実かつ即時に実行できる意志と能力を持っているということが大事だと思います。

昼夜逆転になってしまったら?

Q2:子どもが来年中学生になります。新しい環境やストレスに馴染めるか漠然とした不安があるのですが、今からできることはありますか?

A2:
中学校からは定期テストによる序列化や部活動での競争など、お子さまを取り巻く環境とストレスが激変します。

保護者さまができる最も大切なことは、学校でストレスを抱えたお子さまが家でホッと安心し、ゆっくりできるような場を作ってあげることです

中学校から一気に始まる「序列」と「競争」の時間

 おっしゃる通り、中学からお子さまたちを取り巻く環境は大きく変わります。

一つは試験の制度ですね。

中間テスト、 期末テストという定期テストがあって、張り出しまではなくても序列が明らかになる。

それによって内申というものがついて、自分の頑張りや科目勉強の適性が数値化されると。

小学校と違うのは、高校入試が自分の人生に大きく影響するということをお子さまたちが理解し始めることです。

あと放課後の時間も変わります。

それまで、習い事とかやっても結構楽しかったりして。

しかし、中学校では試合、発表というような目標に対して、みんなで一致団結して、自分も努力、自己変容させて向かっていくという、一言で言うと競争の時間が始まってきます。

家庭を緊張から解放される「癒しの場」にする

 そういった環境においてストレスがかかりますよね。

このストレスを保護者さまとしてどうすればいいかということなんですけど、まず学校というところでストレスを抱えたお子さまたちを家で安心できるようにしていただければなと思います。

私たちと一緒です。

外の場で緊張しながら喋っているんですけど、「あ、疲れたな、今日」という時、家に帰って癒しがあるとホッとできるじゃないですか。

ぜひそういう状態を作ってあげていただければなと思います。

とにかく、ゆっくりできるような場を作っていただければと思っています。


Q3:子どもが学校を休みがちで親も動揺してしまいます。どんな心構えで、どう声をかければいいですか?

A3:
お子さまが学校を休むことは、大人がリフレッシュのために取る「有給休暇」のようなものです。

動揺せず「調子どう?」というオープンクエスチョン(開かれた質問)で声をかけ、たとえ返答がなくても何食わぬ顔で繰り返すことがコツです

年間30日未満なら問題なし!不登校は子どもの「有給休暇」と捉える

 お子さまが学校を休むことに関してなんですけど、公立高校の内申書に影響するのは、病気以外の理由で年間の欠席率が30日以上というボーダーにふれるかどうかです。

仮に休みが多くても、それが何かしら診断が出るような病気、病院に行きましたということであれば、私は問題ないと思っています。

大人にとっての、「ちょっと仕事で疲れたな、このままだと生産性が下がるぞ」となったときにとる、リフレッシュのための有給休暇だと思っていただければなと思うんです。

「調子どう?」とオープンクエスチョンで何度も問いかける

 それで有給休暇を取っている、ちょっと今疲れてるお子さまに、保護者さまがどういうふうな声かけをすればいいかというと、

「調子悪いの?しんどいの?」

って言ってしまうと、イエスかノーかで答えなきゃいけないので、

「調子どう?」

っていうオープンクエスチョンで質問をすることをお勧めしています。

というような工夫をしても思春期になってくると、それに対してすら答えてくれないなんてことも、ままあります。

それでもこちらは何食わぬ顔で、3日後にもう一度「調子どう?」って聞いてあげるといいと思います。

何度も繰り返してください。何食わぬ顔で。

そうすると、どこかでお子さまがポロッと話してくれる。

そしたら、そこでまた質問を重ねていくというふうにしていただければと思います。


Q4:不登校の小学校5年生の子どもが「学校に行きたがっている」のに昼間は通えません。親はどのように接したら良いですか?

A4:
お子さまの「学校に行きたい」という言葉の裏には、様々な本音が隠されています。

大人が対話の補助線を引いてあげながら、なぜ行きたいのかという理由を、ゆっくり時間をかけてより深く確かめていくことが大切です

子どもの言葉の裏にある「本当の思惑」を大人がすくい上げる

 小学校5年生ということで、多分思春期に入りかけなのかなというふうに思います。

そのお子さまが学校に行きたいという場合、これ多分昼間の学校にということですよね。

お子さまたちがまだ語彙力が高くない場合、自分の感情をどういう言葉に乗せて発信すればいいかを迷いながら、少ない語彙を頼りに喋ってる状態です。

ですので、本当は何を思っているのか大人が補助線を引いてあげながら話を聞いていくことが必要です。

で、学校に行きたいっていう言葉の裏側には、様々なものが隠れてると思ってます。

例えば…

「学校に行くのは当たり前だ、 だから行かなきゃなんだ 」

「学校にネガティブな要素はあるけど、 仲のいい友達がいて、友達と楽しい時間があるから行きたいんだ 」

こういった思惑があるのですね。

まずはそこのなぜ学校に行きたいのかをゆっくりと時間をかけてより深く確かめていく必要があるなと思います。


Q5:不登校が長期化してしまう原因は何ですか?また親としてできる対策はなんですか?

A5:
不登校が長期化する主な原因は、学習面の困難だけでなく、学校特有の「空気感」や「コミュニケーションのノリ」へのしんどさです。

大切なのは勉強の遅れを焦ることではなく、「青春経験」や「没頭する経験」を積める別の場所へ案内することです

長期化のトリガーは、学校特有の「空気感」や「ノリ」 

不登校が長期化する原因の一つとしては、学習面の困難もあると思います。

科目勉強についていけないとか、それを理解できないから周りにバレるということにも恥ずかしさだったりもします。

この科目勉強を追いつけなくて、恥をかきたくない、そんな環境、学校に行きたくないという子も少数いると思っているんですね。

しかし、学校に行くと、学校の科目勉強は全くわからなかったとしても、いい友達がいて、いい先生がいて、いい人間関係があれば、学校に行きます。

クラスで授業を何にも分かっていなくても、学校に行きます。

つまり、多くの場合、トリガーは人間関係やコミュニケーションなのです。

ここで厄介なのが、学校には特有のノリといいますか、学校特有の空気感がありますよね。

KYって言葉が一時期流行ったんですけど、学校ではその場の空気を常に読み続けなきゃいけない。

これはなかなか難しい。

青春経験と裏表の関係になっているんですけど、中学生のある種の部活のある瞬間、クラスもそうですよね。

大会前とか文化祭前とか、みんなで一致団結して。

「みんなでやるぞーー」っていうような。

そういう空気にどうしても慣れない子どもがいます。

その空気に慣れるまでのスモールステップがないのです。

「しんどさ」をオープンクエスチョンで聞き、没頭できる環境へ案内する

 こういう学校特有の空気やコミュニケーションのノリにしんどさを感じている場合、そのしんどさを先ほど言ったオープンクエスチョンで聞いていってほしいです。

「しんどいよね」

じゃなくて

「学校の調子どう?」

っていう感じで聞いていただければいいんじゃないかなと思います。

不登校が長期化していったときに何が困るかっていうと、科目勉強ではないんですよ。

科目勉強自体はやる気があれば後からでもできますし、ビーンズにも小中高ずーっと不登校だったけれど大学でしっかり学んでいる子もいます。

社会に出て頑張って私の3倍くらい稼いでいる子もいるんですよね。

じゃあ、何ができなくて困るかというと、青春経験」や何かに「没頭する経験」なんです。

もう何にも目に入らなくなるような、そういう瞬間をやっぱり学校だと作りやすい。

学校じゃないところでも作ることは可能なので、ここを作っていくことが重要なんですけれど、学校のように公的お金が流れる場所じゃないとどうしても運営のコスト面が大きくなってしまって範囲が限られてしまうのが難点です。

ゆるい青春から「熱い青春」への移り変わり

Q6:上の子の不登校が下の子に影響しています。「ずるい」と言う下の子への関わり方はどうすればいいですか?

A6:
上の子がお子さまの不登校によって、下の子が学校を我慢の場と感じている可能性があります。

対策として効果的なのは、下の子と「一瞬でも二人きりの特別な時間」を作り、あえて「えこひいき(特別扱い)」をしてあげることです

「ずるい」の裏にある「私は大事にされていない」という気持ち 

上の子が不登校だとすると、その影響も少なからずあると思います。

お姉ちゃんが起立性調節障害の診断が出ていて登校が難しいということで、妹さんの方もお姉ちゃんが病気なのがわかるけど、私も行きたくないからずるいと・・・。

まずこれ、拝見して僕が感じたのは、学校が子どもにとって我慢を強いられる環境になっているというふうに思っています。

本当はもっと青春経験ができる場に学校がなっていけばいいなと思っているんですけど、やはりその科目勉強の向き不向きもあります。

それから、学校の特有のノリ感、ある種特殊なコミュニケーションのやり方というところでしんどい思いをしているんじゃないかなと思っています。

学校での人間関係やコミュニケーションでしんどい思いをしていないかということをじっくり何度でも聞いていただければなと思っています。

あとは保護者さまからの不平等感を少しでもケアして(和らげて)あげることが大切ですね。

「なんでお姉ちゃんだけ」ってありますけど、この言葉の裏には私は大事にされていないんじゃないかという気持ちが多少なり隠されているように思います。

愛の本質は「えこひいき」!妹ちゃんを特別扱いする時間をポッと作る 

尊敬している花丸学習会の高濱先生は、
「愛の本質=えこひいき」だとおっしゃっています。

つまり特別扱いです。

なので、その、お姉ちゃんの方が病気ということでどうしてもフォーカスが寄りがちだと思うんですけど、妹ちゃんにもある一定時間特別扱いする、そんな空間、時間を用意してあげるといいんじゃないかって思います。

僕の知り合いで、マラルドイツで働く、ホイオーキョウ姉さまっていらっしゃって、その方に

「モテる男性の特徴って何?」

って聞いたことがあるんですよ。

そしたら、意外なことにマザコンだって言うんですよ。

「だって。ママが愛してるのは俺だもん。」

ってそれを30歳に超えた男が素で言うんですって。

そういう人が意外とモテる・・・どういうこと?って聞いたら、多分こういうことなんですよ。

ある子どもにとってある瞬間、神にも等しい、世界そのものである親から、あなたが一番って言われ続けた結果、

僕は世界から愛されてるんだっていう感覚を強く持って社会に出てるので、パートナー選びの段階で多少失敗しようが、傷つこうが、関係なく次の打席に立ち続けられるっていう。

結局、打席に立ち続けられるのでモテますよねっていう。

多分これは、きっとモテる男性の保護者さま、多分お母様が、

「お兄ちゃんが頼りだからね」とか「お兄ちゃんに助けてもらって嬉しい」っていう、

一瞬、二人きりの時間を作る

で、ポッと真顔で真剣に伝えている。

そういうコミュニケーションを取っているんじゃないかなというふうに思っています。

この話でいうと、妹ちゃんにそういう時間、一瞬二人だけで「ありがとう」とか「妹ちゃんの気持ち分かるよ」というような、

そういう時間を取ってあげていただく、特別な時間を作ってあげていただければなというふうに思います。


Q7:子どもが自分の進路に前向きになり、変化の激しい社会を強く生き抜くために、家庭で何ができますか?

A7:
まずは家庭を「絶対安心の場所」にすることです。

その上で、保護者さま以外の信頼できる大人や、仲間と一緒に「共同の目標(逆境)を乗り越えるあつい青春」を経験できる環境や習い事へ案内してあげてください

家庭を「絶対安心の場所」にし、保護者以外の大人と出会わせる

 子どもが進路に前向きになるために、ご家庭でできることについては、
まず家庭を絶対安心の場所にすることだと思っています。

次に、思春期以降の子どもたちが信頼できて頼れる保護者さま以外の人などとの出会い。

お子さまにとって、自分の周りの人がみーんな自分を応援してくれているという実感を持てる環境を用意するということです。

過度な競争を避け、仲間と逆境を乗り越える「青春」の場を選ぶ 

そして、同世代との青春です。

修学旅行のお話にもあったとおり、普段はできない深い心の開示や「実はあの子が好きなんだ」、みたいなのがあったりしますよね。

そしてその後、仲間と一緒にあつい青春も過ごすようになる。

このあたりができる場所に案内していくというのが大事だなと思います。

何でもいいです。進学塾でも結構ですし、習い事でも結構ですし、運動系とか何でもいいんです。

ここで心がけて気をつけていただきたいところは、共同的な一緒に達成する目標が何かある場所がいいんです。

受験でも、一人でやるものじゃなくてみんなで合格するぞーみたいな塾とか。

逆境をみんなで乗り越えていく感覚があるような場所です。

逆に過度に競争させ合ったり、すぐ順位を張り出したりして、
「お前が上だ」「お前が下だ」とかいうような雰囲気の習い事にはなるべく行かせないでほしいなというふうに思っております。

子どもの自立に必要な「4階構造」について

Q8:テストの点数や通知表など、数字での成績評価を親としてどのように受け止めるべきですか?

A8:
現在の大学入試は総合型選抜(推薦型)が5割以上を占めており、偏差値や点数といった数値の価値は相対化しています。

大人は数値を過度に恐れず、お子さまが内から湧き上がる「やりたいこと」を見つけられるようサポートすることが大切です

推薦入試が主流の時代、大切なのは「自己分析力」と「内から湧き出る熱意」

 大学入試の形態自体が総合型選抜、いわゆる推薦系へと変わり始めています(既に大学全体では5割以上が推薦型)。

ですので、大人はいろんな偏差値とか、分類、点数とか、数値分の価値が相対化しているような事実を淡々と根気よく伝えるのがいいなと思っています。

定期テストよりも、点数よりも、これから推薦入試結果が多くなるということは、子どもが自分で自己分析できることが大切になっていきます。

18歳、19歳の段階で、

「私はこんな研究を大学でやりたい」

「こんな社会問題を解決したい」

「私が大人になったらこうしたい」

とか、そういう内から湧き上がるものを18歳、19歳までに見つけられるようにしてあげたらいいんじゃないかと思います。


Q9:子どもの反抗期が激しく、将来の進路の話が全くできません。どうアプローチすれば良いですか?

A9:
中学2年生以降のお子さまにとって進路の話は非常にストレスフルなため、保護者さまから直接話すのは難しくなります。

家庭内だけで解決しようとせず、塾の先生など保護者さま以外の信頼できる大人から話をしてもらいましょう

進路の話は仕事の数値目標と同じ!家庭外の「信頼できる大人」に頼る

 中2以降は保護者さまからの進路のお話しが少し難しくなります。

保護者さま以外の信頼できる大人から真の話をしてもらうことをお勧めします。

進路のお話は本当にお子さまたちにとって非常にストレスフルな話題なので、
僕らでいうと、「数値目標を立てなきゃいけない仕事をどう達成するの」って話を家でもされるくらいしんどいんです。

なので、ご家庭以外の環境で保護者さま以外のお子さまも信頼できる大人から進路の話をしてもらうといいんじゃないかと思います。

子どもたちに進路を考えてもらうコツ

Q10:30代の大人世代と、いまの10代の子どもたちの「価値観や世界観の違い」はどこにありますか?

A10:
30代以上の世代が「明るい夢」や「世界を変えられるかも」という上向きの物語を共有してきたのに対し、いまの10代はコロナ禍を経験し閉塞感を抱いています。

社会は良くならない」「失敗したら一発アウトだ」と思い込んでいる点が大きな違いです

ゆとり世代(30代周辺)が共有してきた「世界が上向く物語」

 私もいわゆるゆとり世代ですが、私たちの世代はどちらかというと「勝ち気」だったように思います。

世界はなんだかんだ言って上向きで、いつか安定していくという物語を共有できていたと思うんです。

例えば、テクノロジーの進化によって夢は何でも叶うという物語や、Amazonのように何でも手に入るようになり、ジョブズがiPhoneを発表し、SNSが流行して誰とでもフラットにつながれるようになるという物語を、40代、30代の私たちは共有してきました。

そういう「明るい夢」を見ることができた時代だったと思います。

そしてまた、二つの「11」という数字が象徴する出来事も共有していたのではないでしょうか。

すなわち9.11と3.11。これにより

9.11と3.11を経た世代の特徴
  • 「このまま社会は大変なことになるかもしれない」という感覚と同時に
  • 「もしかしたら、僕が、私がこの世界を変えていけるかもしれない」

といった感覚を持ちやすかったのではないかと思います(もちろん、全員がそうだったとは限りませんが)。

コロナ禍を経験した10代が抱える「一発アウト」の強い閉塞感 

一方で、今の大学生や社会人一年生くらい…つまり小学校、中学校、高校のどこかのタイミングでコロナ禍を経験した世代の話を聞いていると、

彼らは

「もう世界は変わらない」
「もう社会は良くならない」
「自分には何も変えられない」

そして

「何か失敗したら一発アウトだ」

と思い込んでいるように感じます。

それは一面では当たっているかもしれませんが、私たち大人はそうではない事例をたくさん知っていますよね。

様々な不祥事や、週刊誌やネットでの炎上、企業の社長が逮捕されるといったニュースはありますが、それでもしぶとく生き延びている方々もたくさんいらっしゃいます。

しかし、そのような事例を話しても、今の若い世代にはなかなか響かず、受け入れてもらえないことが多いと感じています。

そこが、私たちが生きてきた時代との大きな違いかもしれません。

世代間の価値観ギャップとは?

Q11:子どもの不登校や悩みに向き合う中で、親自身が前向きになれないときはどうすればよいですか?

A11:
保護者さまご自身が、日々の仕事や家事、育児のストレスを癒し、浄化できるルーティーンを持つことが大切です。

一人になれる時間と空間をしっかり確保し、趣味に没頭してご自身のメンタルを回復させてください

親自身が一人になれる「時間と空間」を確保し、ストレスを浄化する

 日々、仕事や家事、育児などで多くのストレスがかかりますよね。

そのストレスを癒し、自分でストレスを浄化できるような日々のルーティーンを作っていただくことが大切です。

保護者さま自身が一人になる時間を持って、しっかりメンタルを回復させる時間と空間を用意することが何よりも大切だと思います。

また、趣味に没頭する時間も非常に重要です。


Q12:発達の特性がある子どもの行動に悩んでいます。やる気を引き出し、望ましい行動へ促す関わり方はありますか?

A12:
発達の特性のあるなしに関わらず、手間と時間をかけてお子さまの言い分を聞く「民主的なルール作り」が非常に重要です。

決めたルールを破った際は感情的にならず淡々と実行し、重要な正論は外部の信頼できる大人から伝えてもらいます

お子さまの言葉をパソコン画面に打ち出し、すり合わせる「民主的なルール作り」

 これは、発達の特性のあるなしに関わらず、「民主的なルール作り」が非常に重要だと考えています。

民主的なルールとは何かというと、手間と時間をかけてお子さまの言い分をしっかりと聞いた上で、
保護者さまの考えを伝え、お互いが納得できるまで話し合いながら、徐々に設定していくルールのことです。

何度もお伝えしているように、お子さまはまだ語彙力や表現力が十分ではないため、
自分の要望を的確に言葉で伝えることが難しい場合があります。

そこで、保護者さまが様々な質問を投げかけたり、例を挙げたりしながら、お子さまの気持ちや考えを引き出してあげることが大切です。

私たちビーンズでよく行っているのは、
パソコンを置いて、お子さまの言葉に耳を傾け、それを画面に打ち出しながら、

「こういうこと?」
「この表現で合っている?」
「この考えで良いかな?」

と確認していく作業です。

そうすると、お子さまは

「ニュアンスが違う」
「そうじゃない」

と教えてくれます。

そこで、「ああ、違うんだね」と修正し、またお子さまの言葉に耳を傾ける、というプロセスを繰り返していきます。

ルールを破ったときは淡々と実行し、重要な正論は「外の大人」に委ねる

 このように、手間と時間をかけて民主的なルールを作った後、お子さんがそのルールを破ってしまった場合は、事前に話し合って決めた約束を、感情的にならず淡々と実行することが大切です。

もちろん、その際にお子さまは様々な言い訳をするかもしれませんが、それもきちんと向き合って聞いてあげましょう。

もし、どうしても伝えなければならない重要なこと、お子さまの将来のためにどうしても理解してほしい正論がある場合は、

ご家庭の中だけで話すのではなく、お子さまが信頼している保護者さま以外の大人(例えば、塾の先生など)から伝えてもらう方が、素直に聞き入れてもらえる可能性があります。

まとめFAQ

1:子どもが一日中スマートフォンばかり見ているのですが、強制的に制限すべきですか?

いきなり取り上げるのではなく、話し合って納得できるルールを一緒に作ることが大切です。

スマートフォンは子どもにとって「人生のパートナー」のような存在であることを理解し、時間をかけて民主的にルールを決めましょう。一方子どもにルールを守ってもらうための実効性のある能力を保護者が持つことも大切です。

2:ルール作りの際、子どもに発達特性(障害など)がある場合、スムーズに進めるコツはありますか?

口頭だけの会話に頼らず、パソコン画面などに子どもの言葉を打ち込んで可視化しながら話し合いましょう。

手間と時間をかけて「民主的なルール」を一緒に作ることで、子ども自身も納得して守りやすくなります。

3:子どもが自分の部屋に引きこもって会話を拒否する場合、保護者はどのようにアプローチすればよいですか?

無理に部屋に入って聞き出そうとせず、「調子どう?」といったオープンクエスチョンで声をかけましょう

たとえ返答がなくても動揺せず、何食わぬ顔で数日おきに根気よく声をかけ続けることが大切です。

4:子どもの生活リズムが乱れて夜更かしをしている場合、保護者にできる改善策はありますか?

まずは期待値を下げ、昼間に簡単な外出を促して体を使ってもらう機会をデザインすることから始めましょう。

思春期を過ぎると親の正論は届きにくくなるため、塾の先生など「信頼できる外の大人」から伝えてもらうのも効果的です。

5:進路や将来の話をしようとすると子どもが激しく反抗します。どうアプローチすれば良いですか?

進路の話は子どもにとって大きなストレスになるため、子どもにとって癒しの場であるべきご家庭で保護者から直接話すのは避けましょう。家庭内だけで解決しようとせず、塾の先生など「信頼できる第三者の大人」に話をしてもらうのがスムーズです。

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