
不登校や学校への行きづらさを抱える子どもたちが増加の一途をたどるなか、
教育の現場ではいま、一体どのような変化が起きているのでしょうか…?
先日開催されたイベントにて、学習支援塾ビーンズ塾長の長澤が登壇しました!
日々お子さまと向き合う保護者さまや、日本の教育を支える教育関係者の方々に向けて、
・子どもたちの「ホンネ」に寄り添う視点
・これからの学びの選択肢
について、「子ども・若者の現在地」を起点に、
・ビーンズの現場で直面する子どもたちの不安や悩みの心理構造
・不登校の10代が抱える「3つのニーズ」
という論点でお話ししました。
当日の講演内容とクロストークの模様を熱量そのままにレポート形式でお届けします!
不登校の子どもが抱える「3つのビクビク」と生きづらさの正体とは?
不登校の子どもが抱える生きづらさの正体は、「他人にビクビク」「社会にビクビク」「自分にビクビク」という「3つのビクビク」です。
これらが重なることで、自分の本音を閉じ込めてしまう「自己閉塞」に陥ってしまいます。
講演のはじめに、現代の若者をとりまくシリアスなデータを提示させていただきました。

大学生の就活調査では、かつて不動の1位だった「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」を抑え、「安定している会社」が8年連続で首位に立っています。
2027年卒調査では55.4%と、2位の「給料の良い会社」(26.6%)に倍以上の差をつける結果でした。
なお、「自分のやりたい仕事ができる会社」は25.5%で「給料の良い会社」に抜かれ3位に後退しています。
さらに20代社員のメンタル不調経験率の高まりや、
小中高生の自殺者数(2025年・538人)が2年連続で過去最多を更新したこと、
小中学生の不登校が35万人を超えて過去最多となったこと(2024年度)など、
若者たちが生きづらさを深めている現状が浮き彫りとなっているのです。
こうした社会情勢の中、ビーンズに入塾してくる「悩める10代」の子どもたちも、入塾当初はさまざまな困難を抱えています。
ビーンズではこれを「3つのビクビク」と呼んでいます。

「3つのビクビク」
- 他人にビクビク:傷つくことを恐れ、自分を完璧に受け止めてくれる存在を求めてしまう。
- 社会にビクビク:暗いニュースやネットのバッシングを見て、「お先真っ暗な社会をサバイブするには普通でいなければ」と普通至上主義(さらに進化して学歴至上主義)に陥る。
- 自分にビクビク:頑張れない自分に強い嫌悪感を抱き、ラクすることや楽しむことに過剰な罪悪感を覚える。
自分への嫌悪感・罪悪感からストレス耐性も低くなってしまう。

「他人にビクビク」なぜ不登校の子どもは人間関係に完璧を求めてしまうのか?
他者とのつながりを断たれた孤独感から「人との関わりが欲しい」と切望する一方で、傷つく恐怖から「自分を100%受け止めてくれる完璧な存在」を求めてしまうためです。
「他人にビクビク」とは、長期間引きこもっていたり、他者との関係が遮断されていたりする状態から生じる強い不安のことです。
もちろん、誰とも関わりたくないわけではありません。
むしろ心のなかでは「人との関わりが欲しい」「誰かとつながりたい」と強く願っています。
しかし、人と長く離れていた子どもたちは、こう考えてしまいがちなのです。
「ここではないどこかに、自分をパーフェクトに受け止めてくれる同世代や大人がいるんじゃないか…」
「ここではないどこかに、自分を無条件で全肯定してくれる人がいなければならない」
という他人に対する過度な理想や完璧主義を抱いてしまうのですね。

その結果、「少しでも否定されたらどうしよう」「受け入れてもらえなかったら立ち直れない」という恐怖が先に立ち、逆に他人と深く関わることができなくなってしまうのです。
「社会にビクビク」なぜ不登校になると「普通」や「学歴」に過剰に執着してしまうのか?
社会の暗い側面を見て将来への危機感を募らせ、「普通」や「高学歴」という鎧をまとうことで一発逆転しようと考えるためです。
次に 「社会にビクビク」です。
家に引きこもっていても、スマートフォンやテレビから毎日のようにニュースは流れてきます。
そして、その多くは社会不安をあおるような暗い話題ばかりです。
人間の脳には「ネガティビティ・バイアス」と呼ばれる危機や不安に関わる情報に、強く反応してしまう性質があります。
営利を目的とするメディアは、広告などで収益化するビジネスの構造上、注目を集める題材や表現が選ばれやすい側面があります。
そして近年、SNSなどによって情報量が爆発的に増えた結果、ゴシップやスキャンダルの過剰な露出、不必要に分断を煽る表現、ときには感情を焚き付けるフェイクニュースなど、量的・質的に不健全な情報環境が生まれやすくなっています。
建設的な批判や課題を掘り起こすジャーナリズムは、個人の知る権利の担保や民主主義の運営に不可欠です。
しかし、「アテンション・エコノミー」と呼ばれる人の注意力を奪い合う市場競争の中で、過剰に危機や不安を煽っている側面も否定できません。9割の人が「ネガティブなニュースが増加していると感じる」という2022年の調査結果もあります。
そしてその結果、「気持ちが暗くなる」といった理由で、日本だけではなく世界中でもニュースを避け始めているのです。参考)
・「ネガティブなニュース」、9割の人が直近3年で増加と感じ、25%の人が実生活に支障が出ているという結果に。
・「ニュース回避傾向」のある人は18% ~世代別では、30代が最も高く、60代が最も低い スマートニュース・メディア価値観全国調査2025引用:HOPEを届ける希望のメディア | ホピアス 『メディアヘルス』とは
大人の視点から見れば「世の中捨てたものじゃないよ」と思えることでも、経験の少ない子どもたちの目には「日本の未来はお先真っ暗なんじゃないか……」と映ってしまいます。
さらに、SNSを開けば著名人や一般人が少しでもルールから外れたり、他人に迷惑をかけたりすると、寄ってたかって吊し上げられている光景を目にします。
こうした息苦しく先が見えない社会のなかで生き抜くために、子どもたちは 「普通至上主義」にすがりつきます。
「とにかく『普通』でいなければ、このお先真っ暗な社会をサバイブできない!」と思い込んでしまうのです。
子どもたちにとって、不登校である現在の状態は「普通から大きく逸脱した状態」そのもの。だからこそ、「一刻も早く普通に戻って、普通の学校に普通に通わなければならない」と自分を激しく追い詰めます。
そして、この普通至上主義がさらにこじれて進化すると、「学歴至上主義」へと変貌します。
- 「ずっと不登校で、周りから認められていないダメな自分」
↓ - 「この状況を一発逆転して”普通”に戻れるカードは何だ……?」
↓ - 「そうだ、誰もが自分に価値を感じてくれるような『圧倒的な学歴』を手に入れればいいんだ!」
ビーンズの現場では、切羽詰まった真っ青な顔の中学生から、
「先生、僕、東大に行きたいんですけど……」
「早慶に行かないと、人生もう終わりですよね?」
などと相談されることが何度もありました。
現状への強いコンプレックスを埋めるために、自分を高学歴へ向けて奮い立たせようとしてしまうのです。
残念なのは「大学に行って何をするか?」という部分がスッポリ抜けていること……
大学にさえ入れば後は大丈夫。自動的に卒業も就職もできる……ってことはないんですよね。

「自分にビクビク」──「楽しいこと=ダメなこと」という罪悪感はどこからくるのか?
「早く『普通』にならなければ…!」という焦燥感から、頑張れない自分に強い嫌悪感を抱き、ラクすることや楽しむことに過剰な罪悪感を覚えるようになります。
そして3つ目、「自分にビクビク」。先ほど『頑張れない自分への嫌悪感』とお話ししましたが、ビーンズの現場で実際にあった象徴的なエピソードを紹介します。
引きこもりからようやくビーンズとつながり、初めて教室に来てくれた、ある生徒のエピソードです。
講師は生徒の心をほぐそうと、まずはゲームの話や趣味の話題から会話をはじめました。
塾に来たときは緊張していた生徒も盛り上がり、帰る時はニコニコでした。
そのまま笑顔で教室を後にしたのですが……直後、保護者さまから悲痛なお電話がありました。
「先生、うちの子が泣き叫んで『あんな塾やめてやる!』と言っています」
なぜ、楽しく過ごしたはずなのに激しい拒絶が起きてしまったのでしょうか…?
その子どもの考えでは、
「この厳しい社会で大人になるためには辛く苦しいことを耐えなければならない。それが『普通』なんだ。」
「そして塾は辛く苦しいことをやるのが普通のはず。なのに自分はビーンズで心のケアを受け、楽しい時間を過ごしてしまった。」
「楽しい時間=普通ではない。こんなところにいたら僕はちゃんとした普通の大人になれない!」
という強烈な葛藤と罪悪感に襲われてしまったのです。
傷つきやすい子どもたちに対して大人はどう関わるべきか?
個人的な勘や感情論でのサポートには限界があります。
サポートできる人の数を揃え、かつサポート上の失敗をなるべく減らすためにも、自己紹介や雑談のやり方から進路指導にいたるまで、段階的に体系化された手法が必要です。
お伝えしたい核心は、不登校の初期段階にある子どもたちは、少しでも関わり方を間違えると深く傷ついてしまうということです。
彼らの心は、大人が想像する以上にデリケートで、傷つきやすい状態にあります。
そのため、大人が「良かれと思って」かけた励ましの言葉や、個人的な経験則によるアドバイスが、かえって子どもを追い詰めてしまうことも少なくありません。
だからこそビーンズでは、個人の常識や熱意だけに頼る支援は行いません。
- 最初の自己紹介のステップ
- 警戒心を解くための雑談の進め方
- 不安を刺激しない進路指導のアプローチ
- 「ここぞ」というときにグッと踏み込んで正論を伝えること
これらをすべて 約140万字に及ぶノウハウ 「ビーンズメソッド」として体系化し、講師全員が共通の認識を持ったうえで、お子さま一人ひとりのペースに合わせてサポートを行っています。
「4階構造」の詳しい解説や教育方針の全体像、一段ずつ階段を上っていくことの大切さをより深く知りたい方はこちらをご覧ください。
不登校のお子さまが「4つの時期」を通して自立していく過程と関わり方を解説しています。

生きづらさの根っこにある「自己閉塞」とは?
「自己閉塞」とは、自分も環境も嫌い…だから自分を守ることで精一杯になり、他者とつながれず孤独を深め、さらに自分と環境を嫌いになっていく状態のことです。
10代や20代が抱えるこれらの困難や生きづらさは、「バラバラに見えて、根っこはすべて同じではないか」と考えています。
その根っこにある概念こそが、ビーンズが定義する「自己閉塞(じこへいそく)」です。
自己閉塞とは、平たく言えば「自分のことで頭がいっぱいで、周囲とのつながりも自分への自信もない状態」を指します。
自分の殻に閉じこもり、他者や社会を怖がってしまう状態からどのように抜け出していくのかが、支援の大きな鍵となります!
若者世代のしんどさの“根っこ”である「自己閉塞」についてより深く知りたい方はこちらをご覧ください。

不登校の10代が抱える「3つのニーズ」とは?
不登校の子どもたちの内面は画一的ではなく、心の回復度合いや状況に応じて「ほっとしたい(居場所)」「普通がいい(社会的評価)」「自由が欲しい(主体的な学び)」という3つの異なるニーズに分かれています。
先に説明した「自己閉塞」の議論を踏まえ、講演のメインテーマである「不登校の10代が抱える3つのニーズ」についての解説へ移ります。
子どもたちの状況や心の段階は本当に多様ですが、支援の現場で見えてくるニーズを整理すると、大きく3つに分けることができます。
- 「ほっとしたい」:優しい場所で傷ついた心をケアしたい
- 「普通がいい」:ケアされることを拒み、社会的に評価される場を求める
- 「自由が欲しい」:心は回復しており、枠にとらわれず思い切り学びたい
この3つのニーズを正しく見極めないと、良かれと思った支援が逆効果になってしまうことがあります。 それぞれの心理状態を詳しく見ていきましょう。

1. ほっとしたい──心のケア・居場所を求めるニーズ
エネルギーが途絶え、「ほっとしたい」と願う時期のお子さまに必要なのは、評価やプレッシャーのない「絶対安心の居場所」と心身の休養です。
まず1つ目の「ほっとしたい」です。
これは、温かく優しい場所で傷ついた心を休ませたいというニーズです。
カウンセリング的なアプローチを受けたり、同世代と ゆるく遊んだりする「居場所」を求めています。
この段階にある子どもたちは、支援を受けることに対して大きな抵抗感がありません。
ある意味で「自分のしんどさ」を受け入れられており、状況が一歩前進している段階とも言えます。

ビーンズの居場所に参加した子どもたちの変化について紹介しています。

2. 普通がいい──社会的評価を求め、心のケアを拒む心理構造とは?
「ほっとしたい」がケアを受け入れる状態であるのに対し、「普通がいい」はケアされる自分を「ダメな存在」と感じて拒絶し、背伸びした環境を求めてしまう葛藤状態を指します。
この時期は、安心感を与えつつ「小さな挑戦と達成感」という適度な負荷を届けることが大切です。
対応が難しく大人が戸惑いやすいのが、2つ目の 「普通がいい」というニーズです。
この状態の子どもたちは、「ほっとすること(心をケアされること)」に対して強い抵抗感や恥の意識を抱いています。
「不登校の居場所なんて行ったら、自分が落ちこぼれだと認めることになるじゃないか……」
「優しくケアされるなんて、バカにされているみたいで嫌だ!」
本当は傷ついていて心のケアが必要なのに、表層のプライドが邪魔をして支援を受け入れられません。
そして、「普通に勉強して、厳しく鍛えてくれるような場所に行きたい」と、背伸びをした環境を求めてしまうのです。
この「表層のニーズ(タテマエ)」と「深層のニーズ(ホンネ)」のギャップを理解してあげることが欠かせません。
本当はケアが必要な状態だからこそ本人のプライドや欲求(表層ニーズ)に配慮した丁寧な関わりが求められるのです。

優しい居場所で「ほっ」とすること”だけ”だと子どもが傷つく理由を別角度で説明しています!
3. 自由が欲しい──主体的な学び・自分スタイルの挑戦を求めるニーズ
心が安定しエネルギーが満ちてくると、「誰かに決められた道ではなく、自分の意思で学び、進路を選びたい」という主体的な探求欲求が芽生えます。
そして3つ目が 「自由が欲しい」というニーズです。

この段階まで来ると、心のエネルギーは十分に回復しており、特別なケアは必要ありません。
「普通でいなければならない」という思い込みからも解放されています。
ただ、画一的な学校教育の枠組みと相性が合わないだけで、本人の知的好奇心やエネルギーは満ちあふれています。
「元気だけれど学校には行きたくない」
「自由な環境で、好きなものを深く学べる場所があるなら毎日でも通いたい!」
と考えています。

「自由な学び」を求める不登校生が直面する「2つの壁」とは?
不登校の生徒が自立した学びへ踏み出そうとする際、「基礎学力の不足」という『学力の壁』と、「フリースクールやオルタナティブスクールの費用負担」という『お金の壁』の2つの現実に直面します。
不登校支援において学校や学びの場をつくる際は、上記の3つのニーズをバランスよく満たしていくことが理想的です。
その中でも、今回特に深く切り込んだのが、3つ目の「自由が欲しい」と感じている子どもたちの置かれた現状でした。
たとえば、小学校の6年間はずっと不登校だったけれど、心も元気になり、中学校からは心機一転、同世代の輪の中でワイワイ楽しい時間を過ごしたい・自由に学びたいと願う子どもがいたとします。
公立中学校の画一的な環境とは相性が悪いため「自由な校風の学校に行きたい」と希望したとき、彼らの前には 「2つの大きな壁」が立ちはだかるのです。
不登校から元気になった子どもが直面する学力の壁とは?
心が元気になり、「自由な環境で思い切り学びたい!」となった子どもたちが、次にぶつかる大きな壁があります。
それが「自由な校風の学校ほど学力の壁が高すぎる問題」です。
では、都内で「ひたすら自由に学ばせてくれる学校」を探すと、どこが思い浮かぶでしょうか?
麻布や渋谷教育学園渋谷といった、いわゆる難関校が挙げられます。
しかし、こうした学校に合格する生徒たちは、低学年の頃から過酷な中学受験の訓練を積み重ねてきています。
科目勉強への適性もありますし、一定期間の訓練も必要です。
不登校だった子どもが、その(科目勉強の)学力差を急激に埋めることは容易ではありません。

不登校から元気になって「自由な環境で、自由に学びたい!」と熱望するお子さまの保護者さまから
「子どもが元気になって、自由な学校に行きたいと言っているのですが、偏差値の高い学校ばかりで……」
「元気にもなったし、自分が好きなことには主体性もあるから、自由な校風でのびのびと学べば、絶対に伸びる(その先の進学もうまくいく)と思うのですが…」
という声を何度も聞きました。
「お金の壁」──家庭の経済状況という現実
仮に受験に挑むとしても、塾費用や私立の学費など、経済的な負担が大きくなります。
子どもたちが選べる選択肢は、民間のフリースクールや、いわゆる「通信制中学」と呼ばれるオンラインスクールなどに限られてしまいます(制度上、中学校に通信制課程はなく、これらは学校教育法上の「学校」ではありません)。
しかし、対面で熱く深く人とつながり、毎日学校に通いたいと願う子どもたちにとって、オンライン中心の学びや民間の選択肢は、どこか「消極的な選択肢(妥協)」になってしまいがちです。
また、民間サービスである以上、どうしてもご家庭の費用負担が発生するという課題も残ります。

なぜ「自由を求める不登校生」のための公立学校が必要なのか?
いわゆる科目勉強の偏差値的な学力や家庭の状況にかかわらず、エネルギーを取り戻した子どもたちが対面で深くつながり、主体的に学べる選択肢は公教育だからこそ広く届けられると考えるからです。

民間の教育現場で日々子どもたちと向き合っている者として強く感じるのは、「『自由が欲しい』と願う子どもたちのための公立学校がもっと増えたらな」ということです。
ビーンズで元気になった子どもが「自由な校風の学校で、青春したい/自由に学びたい」と希望しても、偏差値や費用の壁に直面してしまう姿を何度も見てきました。
こうした子どもたちの受け皿をつくることは、民間の私塾では担いきれず、行政や自治体にしかできない挑戦です。
だからこそ、世田谷区立北沢学園中学校のような『公立の学びの多様化学校』(旧・不登校特例校)が新たな選択肢として広がっていくことは、本当に素晴らしいことです。
公立の学校であれば、家庭の経済状況に左右されることなく、すべての子どもたちに「自分らしく学べる場」を届けることができます。
元気になった子どもたちは、オンラインの画面越しだけではなく、リアルの場で仲間とワイワイ語り合い、何かに熱中する「青春」を求めています。
子どもがポジティブに進路や受験に向き合うのに、なぜ仲間との青春経験が必要なのか。
「ゆるい青春」から「熱い青春」への移り変わりというキーワードを軸にお伝えしています。

2026年4月に開校した世田谷区立北沢学園中学校は、校長・副校長と各教科の教員が配置される「本校型」としては東京23区で初めての「学びの多様化学校」です。
科目勉強はもとより、体育や、音楽・美術・木工などの実技も学べる。
学校行事を通じて仲間や地域とつながる機会も想定されている……つまり「青春」できる環境なんです。

子どもたちが抱える不安やニーズは一人ひとり異なります。
「ほっとしたい」子も、「普通がいい」子も、「自由が欲しい」子も、誰ひとり取り残されることなく、自分に合ったペースで過ごし、学び、成長していける学校が必要とされているのです。
民間だけではカバーしきれない領域だからこそ、北沢学園中学校の先進的な実践がモデルケースとなり、全国の自治体へ広がっていくことを切に願っています。
行政との連携
続くトークセッションでも、学びの多様化学校に「居場所(ほっとスクール)」が併設される意義や、言葉を介さずに人と緩やかにつながれる「アート」の活用、そして公立校の変化/進化を形骸化せず、生徒のために変化し続けるための視点など、活発な議論が交わされました!
さて、今回は世田谷での講演でしたが、ここ数年でビーンズはさまざまな行政の皆さまと連携させていただく機会が増えてまいりました。
■ 三鷹市教育委員会・PTA連合会さまでの講演

■ 文京区立図書館でのワークショップ

■ 東京都とのプロジェクト

さらに最近では、都議の方にお繋ぎいただき、東京都のご担当者の方へ現場からの声を直接お届けする機会もいただきました。
なぜ、民間のいち私塾が行政の皆さまとご一緒するのか。
その理由は2つあります。
ひとつは、ビーンズに通ってくれている生徒だけでなく、もっと多くの子どもたちにサポートを届けたいからです。
ビーンズがご家庭からの月謝をいただくモデルである以上、私たちが直接関われる子どもの数にはどうしても限界があります。
公共の場でお話しさせていただくことは、その限界を越えられる数少ない方法だと考えています。
もうひとつは、現場で積み上げてきた知見を、行政の皆さまに直接お伝えして、施策に活かしていただきたいからです。
子どもたちが何に怯え、何を求めているのか。それは、日々一人ひとりと向き合っている現場にしか見えないことがあると思っています。
学習支援塾ビーンズはこれからも、ご家庭や学校、自治体、そして地域社会の皆さまと手を携えながら、悩める10代とそのお隣で悩む保護者さまの伴走を続けてまいります!
よくあるご質問&不登校の10代のニーズまとめ
- お子さまが「頑張れない自分」に強い嫌悪感を抱き、楽しく過ごすことや心のケアを受けることに強い罪悪感・拒絶を示してしまうとき
- お子さまが心のケアを必要としながらもプライドや焦りから素直になれず、「普通でいなければ」と強がってしまうとき
- 保護者さまがお子さまの「自分に合った自由な環境で学びたい」という希望と、学力や費用の壁による進路選びにお困りのとき
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