【思春期のお子さんを持つ保護者さまへ】子どもが「挑戦と努力」を始めるために必要な4つの条件

学習支援塾ビーンズ
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こんにちは!学習支援塾ビーンズの塾長、長澤です。

三鷹市教育委員会・三鷹市公立学校PTA連合会合同研修会での講演内容を元にしたシリーズ記事の第2回目(全5回)をお届けします。

今回は、10代のお子さまが進路に対して前向きになり、自ら努力を始めるための条件についてお話しします。

日々、多くの保護者さまと接する中で、このような切実なお声をいただきます。

切実な声
  • 「遊んでいる暇があったら、少しでも努力してほしい……」
  • 「この子は本当に、社会の現実を理解しているのでしょうか」 
  • 「友達とおしゃべりばかりで、全然勉強をしないんです」

「うちの子は不登校ですが、社会の厳しい現実を知れば、きっと努力するようになるはずです。

学校に戻って毎日勉強するはずなんです。

この子が動けないのは、社会の現実を知らないからではないでしょうか……」

お子さまの将来を想うからこそ、焦るお気持ち、本当によく分かります。

その言葉の裏側にある、「なんとかしてあげたい」という切実な愛情が伝わってきて、胸が締め付けられる思いです。

また、不登校やその傾向にあるお子さまを持つ保護者さまからは、このようなご相談もよくいただきます。

ご相談の例
  • 「うちの子が学校に行けないのは、勉強ができないからです。」
  • 「勉強ができるようになれば、学校に毎日通えるようになるはずです。」
  • 「だから、勉強の方法と楽しさを教えていただきたいのです。」
  • 「先生は東大出身なのですから、何か勉強を楽しめる良い方法をご存知なのではないですか。」

実は、かつての私も同じでした。

成績が急落した高校時代、教育熱心だった母と激しく衝突し、家庭内で荒れた日々を過ごしていました。

最終的には家出を繰り返すほど、親との関係に悩んだ経験があります。

(このあたりの詳しいお話は、前回の記事をご覧ください)

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そんな経験を経て、多くの「悩める10代」をサポートしてきた私たちビーンズには、確信していることがあります。

子どもが現実を見据えて努力できるようになるためには、それ以前に整えていかなければならない「土台」があるのです。

目次

挑戦と努力の土台「4階構造」とは? 

私たちが大切にしている考え方に、4階構造というものがあります。

最終的に、私たちは子どもたちに挑戦と努力をしてほしいと願っています。

社会に出て、自分の足で立って生きていくためには、いつまでも「ありのままでいい」と言い続けるわけにはいかないからです。

しかし、この「挑戦と努力」は、建物の「4階部分」にあたります。

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下の階がグラグラのままでは、4階を建てることはできません。

一段ずつ、丁寧に積み上げていく必要があるのです。

子どもが「自立」へと向かうための全ステップ

「4階構造」の詳しい解説や教育方針の全体像、一段ずつ階段を上っていくことの大切さをより深く知りたい方はこちらをご覧ください。

条件1:絶対安心の場である「家庭」

 すべての土台となる1階は、「家庭が絶対安心の場であること」です。

外の世界で頑張ろうとしたり、知らない人と関わろうとしたりするためには、「いざとなったら逃げ帰れる場所」が絶対に必要です。

私たち大人だって、社会の中で一日頑張って疲れて「さぁ帰ろう」とした先の帰る家庭が戦場だったら…外で戦い続けることなんてできませんよね?

時々、保護者さまからは「子どもにとって家が居心地良すぎるから、この子は不登校のままなのでは?」というご意見をいただきます。 

ですが、私たちは「逆」だと考えています。

子どもたちの「家の中から出たくない!」という声は「家の中で安心したい」という気持ちの表れ。

外に出る前の1階部分を構築している最中だからです。

そうして、1階部分を構築しきって「お父さん、お母さんは、何があっても自分の味方でいてくれる」という確信が持てて初めて、子どもは外へ一歩踏み出せるようになります。

条件2:伴走してくれる「大人」 

1階が安定してくると、次は2階の「伴走してくれる大人」が必要になります。

それは学校の先生、習い事の先生、あるいは近所の信頼できる大人かもしれません。

子どもにとっての伴走者とは、以下のような感覚を持てる存在です。

子どもにとっての伴走者
  1. 「この大人が守ってくれる範囲なら、外の世界をのぞいてみてもいいかな」 
  2. 「この人の言うことなら、少し耳の痛い『現実』の話でも聞いてみようかな」
  3. 「困ったとき、この人を頼れば大丈夫」

すべてを優しく受け入れるだけでなく、「筋の通ったことを言ってくれる、信頼に値する大人」との出会いが、子どもを次のステップへ導きます。

条件3:仲間とつながる「青春経験」

 ビーンズも、以前は2階部分までの個別指導を中心にしていました。

しかし、家庭環境を整え、講師との信頼関係ができても、そこから先へ進めず停滞してしまう子たちがいました。

そこで気づいたのが、3階の青春経験の重要性です。

勉強よりも先に「青春が」必要な理由

同世代の輪の中で、「仲間と一緒に何かをやれた!」「(理想を言えば)仲間と挑戦して結果を出せた!」という経験です。

ゲームでも、スポーツでも、イベントの企画でも構いません。

同世代とつながり、「自分には価値がある」「この仲間となら頑張れる」という感覚を得ることが、4階へ上がるための強力なエンジンになります。

4階まで組み上がったとき、子どもは自ら動き出す 

1階から3階までが全部組み上がって、ようやく子どもたちは4階の「挑戦と努力」に足を踏み入れます。

挑戦と努力
  • 「自分の将来を、明るく考えてみようかな」 
  • 「やりたいことのために、志望校を選んでみよう」 
  • 「そのために、今は受験勉強を頑張る時期なんだ」

この状態になって初めて、自分事を引き受けて頑張れるようになるのです。

今、不登校のお子さまを見守っている保護者さま。 

この記事にたどり着き、お子さまのために学ぼうとされている時点で、1階の「絶対安心の場」づくりは100点満点を目指して努力されているはずです。

今はお子さまが、1階部分で心をじっくり満たしている時期なのかもしれません。

でも、安心してください。

 心が満たされれば、子どもたちは必ず自らシグナルを出します。

「塾、行ってみようかな」

「友達が欲しいな!」

どのお子さまも、例外なく自分のペースで階段を上っていきます。

 私たちはその歩みを、じっくり、温かく、信じて待っていきましょう。

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この記事を書いた人

長澤 啓のアバター 長澤 啓 ワカサポ編集長/悩める20代社員育成の専門家

長澤 啓(Nagasawa Kei)|Z世代・不登校支援の専門家
東京大学経済学部卒。一児の父。大学生時代からの現場経験を元に、不登校や勉強嫌いに悩む10代のサポート手法「ビーンズメソッド」を体系化。自身も親との衝突に悩んだ原体験から、保護者支援にも注力している。現在は全国の教育委員会や上場企業にて、若手育成や教育をテーマにした講演・研修に多数登壇。現場主義の視点から、次世代の「生きる力」を育むヒントを発信中。

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