令和の大学事情…キャリアの「軸」づくりと、ガクチカの関係。最初は「よっとも」をつくることから

学習支援塾ビーンズ
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前回の記事では、大学生活に潜む魔のGW(ゴールデンウィーク)という落とし穴や、クラスのない世界での友達づくりのサバイバル術についてお届けしました。

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友達は固定じゃなくていい」「1人行動も怖くないというセンパイたちの言葉に、少しホッとした方も多いのではないでしょうか?

しかし、そんな安心感のすぐ後ろから、もう一つの巨大な不安が忍び寄ってきます。

それが、ガクチカという言葉です。

「就活のために、今のうちから何かすごい実績を作らなきゃいけないの?」 「やりたいことがまだ見つからない自分は、もう出遅れている?」

そんな「正体のわからない焦り」を解消するために、今回もビーンズのセンパイたちが、ガクチカの本質を解き明かします。

編集者より:この記事の登場人物

対談を読む前に、まずは4人のバックグラウンドをチェックしておくと、より話がリアルに伝わるかと…!

質問する人(新大学生)
Y軸

Y軸氏:プログラミングに熱中し、総合型選抜で公立大学へ

Tacti

Tacti氏:グループワークでの葛藤を乗り越え、総合型選抜で大学合格

答える人(センパイ)
よっちゃんマン
長澤

長澤先生:学習支援塾ビーンズの塾長。大学生活の終わりでコロナ禍を経験する。

目次

ガクチカってなに?どうつくればいいの?

ここで、言葉の整理をしておきましょう。
ガクチカとは

学生時代に力を入れたこと

の略称です。

一般的には、就職活動の面接やエントリーシートで必ず聞かれる定番の質問を指します。

「あなたが何に熱中し、そこから何を学び、どう行動したか」あなたの「人となり」を知るための指標として使われます。

こう聞くと、「ボランティアのリーダーをやらなきゃ」「起業しなきゃ」といった“すごい実績”が必要だと思われがちですが、実はそうではありません。

企業側が知りたいのはあなたが「大学生活の中で何に興味を持って、どう動いたか」というプロセスそのもの。

今回の座談会では、その「つくりかた」の意外なヒントが飛び出します!

自分が楽しいことをガクチカに

――大学生ってガクチカが求められると思うんですけど…どうしたらいいんですかね!?

よっちゃんマン

大学の外で活動して、ガクチカを持っている人の方が、有利というか。社会を知っている側になると思う。

大学の授業だけで自分のやりたいことや、自分が興味を持っている業界って情報を得られるでしょうか…多くの大学ではできない気がして…。

惟光

ガクチカ問題ありますよね~


僕は就活も終わっている立場なので、今考えてみて思うことがあるんです。

大体多くの学生って就活のためにガクチカ積まなきゃ!って焦ってると思うんです

だから目指すべき方向性があってのガクチカづくりになりがちというか…。

でも僕は逆だと思っていて…

何か目の前のことをやっていって、社会と色んな接点を持つことで、自分が興味関心を持てる業界とか方向性が見えてくる。

まずは自分が楽しそうだなって…思うことをたくさんやっていくのが大切かなって!

長澤

惟光さんの言う通り、最初から方向性が決まっていなくても大丈夫!

ビーンズでは、キャリアを考えるベースとして以下の考えを大切にしています。

【キャリアの「軸」とガクチカの関係】 
  • 第1階層 Spirit(軸): 自分のやりたいことの大体の方向性
  • 第2階層 TSM(ガクチカ): 組織から評価される3つの要素(後述)
  • 第3階層 Value(提供価値): 具体的にどんな仕事をするか
長澤

重要なのは、1段目の「軸」は、2段目のガクチカ(TSM)を積み上げる過程で明確になっていくということ

チーム作りを経験して「人に興味がある」と気づいたり、仕組み作りを経験して「コンサルに興味がある」と気づたりします。

惟光さんが言った「楽しそう」から動き出す順序は、非常に理にかなっているんです!

Tacti

まずは、楽しそうだなって思えることを数打ってみる…!
やってみます!!

「フッかる」にバイトをしてみる

よっちゃんマン

それでいうとバイトをすることも結構いいなーって思う!

もちろんお金稼ぎの側面もあるけど、僕は別の視点も持ってて!

今、イベントの設営、配送業者、コンビニのバイトをやってるんですけど

僕は学校でマーケティングを学んでいます。

だから、例えばコンビニだったら、客層を見て、「どの年代の人がどんなもの買うのかな~」ていうのを観察しています。

配送のバイトでも、何が運ばれてるんかなーとか、どんな人が働いてるかなーとか見てて結構面白いです。

バイト1つをとっても学べる視点を持てば色々発見があるなと…!

だからガクチカっていっても手段はいくらでもあるかな!

企業インターンに参加することも大事だけどそれだけが全てじゃないって思ってます。

ガクチカ=作るのが苦しい」ではなく、やりたいことにチャレンジしていく中でできていく。

――大学生がバイトなどいろんなことから”学ぶベる視点“を得るためには、どうしたらいいんですかね!?

よっちゃんマン

自分の中で視点を増やしていくのって確かに大変で…

僕は、誘われたら(法的にヤバそうなやつじゃなかったら)何も考えずにとりあえず行ってみる

…くらいのフッかる(フットワーク軽い)感が大切だな~

ってあるとき思いました。

長澤

バイトでもガクチカは得られます。
ただ、単にお金を稼ぐだけの「労働」では、ガクチカにはなりにくい。

よっちゃんマンさんのように「視点」を持つことが鍵

ただコンビニで働くのではなく、「客層を分析して売上を上げる提案をする」といった意識を持てば、立派なガクチカ「TSM」(下で解説)です。

【ガクチカの正体「TSM」とは】

ビーンズではガクチカを「TSM」という概念で説明しています。

  • Team & Training (T): チームを作り、メンバーを育成する経験。
  • System (S): 業務を理解し、マニュアル化などの「仕組み」を作る経験。
  • Money (M): 収支を意識しながら活動する経験。
長澤

まずは「フッかる」に色んな場を覗いてみる

②「ここかな?」という場所を見つけたら、とりあえず軽くやってみる。

③「ここぞ!」という場所を見つけたら3ヶ月〜半年ほど腰を据えて「深くコミット

この流れでTSMが得られやすいです!

【バイト的労働ではなくガクチカへ】
  • 最初は自分に合う場所を探しに「フッかる」に色々な場所に広く浅く関わります
  • 「ここだ!」と思える場所が見つかったら、単なる労働ではなく、チームや仕組みを意識して「深くコミット」する。

これで自分の言葉でしっかり語れるガクチカが完成します!

よっ友をつくろう

――でもでもでも「そもそも誘ってくれる人いないよ~」「こわいよぉ~」って感情も同時に出ませんか…?

惟光

そこは根性だ!

それでもダメならビーンズに行くんだ!!!!

…という冗談はさておいて(笑)

人とのつながりを作るためにはまず挨拶だなと。

最低限のハードルさえクリアすればいいと思うのです。

大学って“よっ友”からでも、そこから深い仲に発展する可能性もあるので、結構大事かと。

よっちゃんマン

自分から挨拶する人って実は少数派。

だから、挨拶するだけでもポイント高いよね。

長澤

挨拶はめちゃ大事です。

そして挨拶からの「よっ友」作りはガクチカづくりにもつながっていきます。

なぜなら、ガクチカ(4階:挑戦と努力)にいくためには、「ガクチカ4+1階構造」での下の土台、つまり青春経験/つながりをつくる必要があるからです。

【「ガクチカ4+1階構造」】
  1. 階:ガクチカ(挑戦と努力)
  2. 階:青春経験(つながり)
  3. 階:伴走する大人 /センパイ
  4. 階:絶対安心の場(家庭や仲間)
  5. 階:心身の健康(食事・睡眠など)
ガクチカ4+1階構造」の元

上記の「ガクチカ4+1階構造」は、学習支援塾ビーンズに通う中学生・高校生たちが元気になって、自分の進路を考え、自立していくまでの「4階構造」という考え方をベースに作られました。

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長澤

どんな人でも、どんな大学生でも、いきなり4階のガクチカづくりにはいきません

ガクチカづくりの最初のステップはゆるい青春とチーム探しです。

言い換えると、「ガクチカづくりはよっ友から」なのです。

ガクチカづくりはよっ友から

ビーンズではガクチカを「TSM」という概念で説明しています。

  • 「ゆるいつながり」をつくる
    日常の何気ない挨拶から「よっ友」=「ゆるいつながり」を増やす。
  • 親友とロールモデルを見つける
    この「ゆるいつながり」の中から深い話ができる親友ができる。

    そして親友の中から自分に刺激をくれる「ロールモデル」が現れる。
  • コミットするチーム探し
    親友からの刺激から、内省や自己分析が始まり、そして自分がコミットするチーム探しが始まる。
長澤

コミットするチームで「ガクチカ4+1階構造」の2階、伴走してくれる大人やセンパイと出会います。

そして一緒に目標を達成する仲間と出会って、3階の青春経験を味わうのです。

業界・企業を選ぶには

――仲間や青春経験ができたとはいえ、それでも就活で業界や企業を選ぶことは難しいと思います。ここに関してアドバイスはありますか?

惟光

繰り返しですけど…

一般的な大学生って、行きたい業界と企業を決めて、そのためにガクチカが必要って思いがちなんだけど、

本当は…

STEP
一人時間も、仲間との遊びも、ガクチカも含めた色々な経験があって
STEP
色々な経験から自分の行きたい業界や業種が頭に浮かんできて
STEP
最後に企業名が決まっていく

……ってのが美しい流れだと思うんです。

自分が行きたい業界や業種、企業を探すには、
色んな業界や業種、企業を知る必要があって。

要は社会を知るってことですよね。

その社会を知るまでのプロセスがガクチカなんだろうなと。

ガクチカを得る過程で、誰かと出会って話して、経験を積んで、視野が広がって…

その経験をもとにどこかのチームにコミットして、ガクチカを充実させる…だと思うんです。

長澤

これは先ほどのCCP(ピラミッド)の理論と一致します。

【経験が「軸」と「価値」を作る】

まず2階層目のガクチカ(TSM)で経験を積むことで、「自分は仕組み作りが好きだ」といった1階層目の自分の軸(Spirit)が明確になります。

その結果として、最終的な3階層目の社会への提供価値(Value)、つまり業界や企業が見えてくるのです。

Y軸・Tacti

なるほどーーー!

よっちゃんマン

ガクチカではないんですけど…社会を知るって点で。

僕、憧れの会社があって。

最近、そこの本社ビルに行って、ビルから出てくる社員さんを観察してるんです。

Y軸・Tacti

えぇ??

よっちゃんマン

例えば、その社員さんたちが、どこでランチを食べるかを調べて、同じメニューを頼んでみる。

これだけでも結構面白いよ。

惟光

いいね~!そういうの!
おもしろい!!

高校生の間にやっておくといいこと

Tacti

あと合格から大学入学までの間にやっておくべきことを聞いていきたいな~と思うのですが…

今、推薦入試合格後も、なんだかんだ大学からの課題もあって忙しく、なんやかんやあって予定だけ埋まってる状態で…!

タスクを消化してたら1日がつぶれてしまう… このままでいいのかなって…

シラバスを見てちょっと先取り

よっちゃんマン

隙間時間でいいから、シラバスに目を通してみて!

仮に、手元にシラバスがないなら、去年のシラバスを(なんとか)手に入れてみておくといいよ。

あと、何か…専門分野とまで言えなくても、
「自分が好きだなー」っていう分野を身につけるのは大事だなーって思う。

そうすると教授に気に入られやすくなるし、他の生徒に差をつけられるからね。

自分の場合、大学入るまでにマーケティングの勉強を先取りで少ししていたから他の生徒と差をつけられたと思う。

Y軸

自分は、スキルアップのためにMOS検定の勉強を頑張ってます!
応募はいつでもできるんだけど今週チャレンジする予定!
そのために今は、エクセルの技術を磨いているかな…!

惟光

正直、大学って高校と違って教授の裁量がかなり大きい。

だから、教授に気に入られた方が絶対得だと思う!!(笑)

専門分野の勉強は、ちょっとだけ・触りだけやっておくだけで全然ちがうので、
マジでお勧め!!

ちょっとバイト

よっちゃんマン

あとは、大学生は何をするにもお金がかかる…!

貯金もしたいならバイト探してもいいかもねー。

バイトは大学入学早々からやる人もいるし、
1年の終わりくらいからやる人もいる。

あと、1つのバイトをずっとやる人もいれば、どんどん変えたり、掛け持ちしたり、本当に人それぞれ!

焦る必要はない。

高校生の内にバイトをやるとしても社会経験として”ちょっと”でいいんじゃないかな~。

心身の健康を整えるルーチンづくり

長澤

確かに勉強もバイトもめっちゃ大事。

だけど、Tactiさんのように「焦り」を感じている時ほど自分の心身の健康が守れているかを注意して。

私的に一番、大学に入るまでの皆さんにおすすめしたいのは、心身の健康を整える自分なりのルーチンをつくって生活に取り入れることです。

皆さんが今後大学で色々と活躍するときに、何より優先すべきはガクチカ4+1階構造0階:心身の健康です。

【全ての土台は「0階」にある】
  • 栄養:タンパク質、鉄分、ビタミンを意識。忙しい時はプロテイン等も活用。
  • 睡眠:7〜8時間の質の高い睡眠。
  • 日光と運動:朝に太陽を浴びてセロトニンを出す。

「0階」が崩れると、焦りが増す。
焦りが増すとさらに心身の健康が崩れる…という
バッドサイクルに陥ります。
周りと差をつけるためにも、まずは自分の心身の健康という土台を整えましょう。

――大学入るまでにネットで色々調べて、「自分の大学、評判悪いかも…」って不安になっちゃうことなかった?

惟光

ぜんぜんありましたよ!(笑)
入学直後くらいまでは、どうしても他人の評価が
気になって検索してたな~

自分の大学のネットでの評判が気になることって、絶対あると思う。
そして検索しちゃって、色々書かれているのを見て一喜一憂する。
だけど、それって無駄だと思うし、気にする必要もないと思う。


なぜならネット上で自分の大学に悪評書いてる人は、その環境を楽しめていない人。
まして他人の大学をあーだこーだ言っている人なんて自分の大学生活楽しめていない以外にない(笑)

大学生活を楽しんでる人たちは、そういうこと書くヒマなんて、ない。


どんな大学でも楽しめていない人もいるし、楽しんでる人もいる!

どうせ検索するなら、

どうすれば大学生活をエンジョイできるか
どうすれば充実させられるかを検索すべし!

惟光

つまり、この記事を読めってこと

Y軸・Tacti

おおおーー!!!



――楽しい時間はあっという間ですね。今日は皆さんありがとうございました。
今後もバイトの悩み、インターンの悩みなど大学生活あるあるの悩みも、話し合えるといいですよねぇ。

惟光

ぜひ。ビーンズのパイセンとして後輩に話せることがあれば、お話ししたいです!

よっちゃんマン

自分もバイトの大変だった話とか、そのバイトにコミットして成長できた話とか色々できればと。

Y軸・Tacti

これからも頼りにしてます!
よろしくお願いします!

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この記事を書いた人

長澤 啓のアバター 長澤 啓 ワカサポ編集長/悩める20代社員育成の専門家

長澤 啓(Nagasawa Kei)|Z世代・不登校支援の専門家
東京大学経済学部卒。一児の父。大学生時代からの現場経験を元に、不登校や勉強嫌いに悩む10代のサポート手法「ビーンズメソッド」を体系化。自身も親との衝突に悩んだ原体験から、保護者支援にも注力している。現在は全国の教育委員会や上場企業にて、若手育成や教育をテーマにした講演・研修に多数登壇。現場主義の視点から、次世代の「生きる力」を育むヒントを発信中。

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